Arena

Arenaシミュレーションソフトウエア

開発元 米国Rockwell Automation, Inc.

顧客価値
20年以上にわたって、Rockwell Software社 は全世界5000社以上のお客様に、確かな収益をもたらす手助けをしてきました。顧客の皆様は、次ような観点から、Arenaによるシミュレーションプロジェクトによって、投資収益率(ROI)を定量化しています:

 コスト回避(削減)             新規設備、機械の購入、あるいは雇用の増加を避ける
  パフォーマンスの最適化     現在のシステムの能率や効率を高める
  隠れた価値の顕在化         ボトルネックを排除し、既存の資産をよりよく利用する
  特別な顧客サービス          特別なサービスのために、顧客への対応やプロセスを計画する


Arenaを利用している企業での標準的な投資収益率(ROI)は15倍以上であり、それは一般に、最初のプロジェクト(3-6ヶ月)で達成されています。
Arena製品情報
現在、世界中の企業が、意思決定や継続的な改善に不可欠なものとして、プロセスモデリングやシミュレーションの導入に動いています。シミュレーションの幅広い採用とともに、応用の広さをサポートし、プロジェクトライフサイクル全体での異なるニーズへの拡張性があり、既存のモデリングシステムやデータベースシステムと統合できるツールが望まれています。Rockwell Softwareは、Arena製品ファミリーによって、これらのニーズを満たしています:
Arenaファミリー製品名製品タイプ 適用領域
Basic Edition入門バージョン顧客サービス、内部ビジネスプロセス。たとえば、オーダー充足やサービス、簡単な生産フローなど。
Factory Analyzer応用重視生産設備に対するパフォーマンスの改善や長期の能力分析のツール。Rockwell SoftwareのRSBizWare製品(戦術的な計画/スケジューリング(RSScheduler)、工場現場の運営(PlantMetrics、RSSql、Historian))で用いられるFactoryTalk ™ を通して、適切な工場のデータを共有する能力を持っています。
Contact Center応用重視顧客戦略の開発。たとえば、e-コンタクトセンターやヴァーチャルコールセンター、能力ベースのコール転送、要員配置計画など。
Packaging応用重視包装ラインの運営計画や戦略的な計画。たとえば、新規設備への投資、検査ロジックやコンベヤ運用の計画。
Professional Edition主要バージョン複雑な、繰り返し用いられるロジックに対するカスタムテンプレートの開発。モデル開発を簡素化し、モデル開発期間を短縮することができます。
Run Timeシミュレーションプレーヤープレゼンテーションや実験のために、Arenaモデルを配布することができます。
Academic ProgramsResearch用Rockwell Softwareは、独自あるいは大学院レベルの研究を行う教員や大学院生の利用に限って開発した、リサーチソフトウェアも提供しています。リサーチバージョンは、Arena Professional Editionに対して用意されています。

応用例

(1)  工場内の生産システム(洗剤・シャンプーなどの生産と充填・梱包)

[システム構成の概要]   洗剤メーカの工場全体の生産設備ならびに作業員全員。製造ライン数:10、充填ライン数:14、他。

[シミュレーションの目的・効果]  需要予測に基づいてたてられた生産計画(小日程計画)を、生産実施に移す際に、日々の生産終了予定時刻を事前に予測し、作業シフトや作業員の残業などの計画に活用している。

(2) フレキシブル生産システム(無人化工場)

[システム構成の概要]  NC工作機械(NC旋盤1台、ターニングセンター1台、マシニングセンター2台)、立体自動倉庫、AGV2台、洗浄機、ツール管理装置、他。

[シミュレーションの目的・効果]   加工予定のワークについて、ロット数を指定して、投入順序による加工終了時刻を予測するのに用いる。さらには、ABCによる製造原価計算のための情報を収集するのに用いる。

(3) 立体自動倉庫・AGV搬送システム

[システム構成の概要]   立体自動倉庫:15,200ラック(例:38ベイ・20レベル・20バンク)、スタッカクレーン10台、ループ軌道型AGV2台、他。

[シミュレーションの目的・効果]   取扱い品目数・頻度による適正な立体自動倉庫の仕様の決定と、最適なAGV台数の決定のためにシミュレーションを用い、施主へシステム構成を推奨するために活用している。専用テンプレートを作成することにより、モデル構築に要する時間を大幅に短縮することができた。

(4) 物流倉庫

[システム構成の概要]   総床面積7,656平方メートル、フォークリフト:18台(屋内15台、屋外3台)、取扱量(各入出庫):約340,000ケース/月。

[シミュレーションの目的・効果]   日々の取扱量を入力データとして読み込み、作業終了時刻を予測する。また、稼動すべきフォークリフトの最適な台数を決定する。また、当該流通倉庫の取扱い能力を検討するために用いる

(5) トラック輸送システム

[システム構成の概要]   工場:1ヶ所、流通センター:6ヶ所、他。

[シミュレーションの目的・効果]   各地の流通センターでは、流通倉庫で在庫管理を行っており、在庫状況に応じて、工場に対して、製品輸送の依頼を行う。工場では、要請を受けて、大型トラックに製品を積み込み、流通センターへ輸送する。シミュレーションによって、在庫状況の変動の様子と、トラック輸送の発着時刻・積荷内容、トラックのサイズと台数などを検討する。

(6) 空港ビル内の旅客の流れ

[システム構成の概要]   国際空港ターミナルビル・出国:旅行代理店カウンタ:48、チェックインカウンタ:135、出国審査カウンタ:26、他。

[シミュレーションの目的・効果]   国際線出国のための旅客について、諸手続きのための待ち時間、手続き時間などの、時間について検討する。特に、混雑時のチェックインカウンタの旅客応対体制について、シミュレーション分析を行う

(7) 大規模駐車場

[システム構成の概要]  敷地内駐車可能台数:1,085台

[シミュレーションの目的・効果]    総合病院の駐車場スペースが十分であるか否かを検討する。特に、午前中の混雑時において、必要となる病院敷地外の借上げ駐車スペースの容量を決定するのに役立てられた。